福島市市域における高等教育のグランドデザインについて議論しました
2024年9月19日(木)に福島市産官学連携プラットフォーム令和6年度第2回連携推進会議が開催されました。
この審議事項の一つとして,福島市市域における高等教育のグランドデザインについて議論が行われ,主に次の論点について次のような議論がありました。
■ 大学等進学率(特に域内進学率)や域内定着率の向上策
本プラットフォームで実施する共同IRとして,福島市内の高校すべてに対して志願動向アンケート調査を実施しました。
今後そのデータを関係機関と共有しますが,それに先立ちどのような分析方法があるかを検討しました。
- 本プラットフォーム8機関すべてが同様にこのデータを活用することは難しいかもしれないが,有意義なデータであると感じる。速やかにデータを共有する必要があるのではないか。
- 今回は市内の高校生を対象として実施したが,高校生の進路を決める上で重要なのは現職高校教員であると感じる場面も多いので,高校教員に対して同様の調査をしたらどうなるのかというところに興味がある。可能であれば今後,実現を目指してほしい。
- 福島市内の大学の魅力を高め,持続することが求められている。その求めに応えられるようにしてほしい。
- 福島市との間で人口流出対策について設問の調整をして実施すると,より意義が高まると考える。
■ 共同研究の活性化に向けて
- 福島市で今年度より実施している「ふくしま公民連携窓口」(通称:公民こねくと)の仕組みを活用し,市に寄せられる課題,テーマの中で機関間連携による研究につながりそうで,かつ資金が得られそうなものについては,本プラットフォームにおける研究課題として認定するような仕掛けを整えることについて,検討する余地があるのではないか。
- 今後,本プラットフォーム構成機関間で共同研究を行うことになる場合は,各機関において本プラットフォームのこの課題を意識して,検討することの確認をする。
以上のとおりの議論をしました。
ここで出た議論に関係する取組は今後も継続していく必要があるものであることから,何かさらに検討が深まった場合や具体的な好事例との接続など,動きがあれば事務局や連携推進会議を通じて各機関に対し提起することの確認もありました。